私は高専でパワーエレクトロニクス、大学では超電導の研究を行っていましたが、就職を考えた際、パワーエレクトロニクスの方がより魅力的な仕事だと感じました。また、大企業での配属先が不透明であることよりも、勤務地や職種が明確で少数精鋭の企業の方が自分に合っていると考えていました。高専でMywayプラスの製品を使用して研究を行った経験や、先輩がMywayプラスで働いていたことから、この会社の説明会に参加しました。当時は現在よりもずっと小さなオフィスでしたが、社員同士が切磋琢磨する社風に強く惹かれました。さらに、先輩社員が若手社員に丁寧に指導する姿を目にし、自分もその一員として働いているイメージが自然と湧いてきたため、迷うことなく入社を決意しました。
私が担当している主な業務は、当社が代理店として販売している製品を使用しているお客様への支援です。具体的には、製品ユーザーからの問い合わせ対応、機能改善リクエストのフィードバック、そして販売促進活動を担当しています。技術的な問い合わせに対しては、必要に応じて動作確認や検証を行い、場合によっては製品の開発元に問い合わせて回答を作成することもあります。開発元がアメリカにあるため、英文でのメールのやり取りが必要です。機能改善リクエストにはシミュレーターを使って対応し、その内容を開発元にフィードバックすることで、製品の向上に貢献しています。また、これらの支援業務と並行して、製品に興味を持たれたお客様との商談に営業担当者とともに同席し、技術的な説明や質問に対応します。さらに、販売促進活動として、展示会への参加やカタログ、ウェブサイトの作成も行っています。
私たちのお客様は、企業や大学で研究開発を行うスペシャリストであり、非常に高い専門性を持った方々です。問い合わせ内容や使われる言葉は難しいものの、社会に貢献する活動をされているお客様に当社の製品をご利用いただき、開発を支援できることに大きなやりがいを感じています。あるお客様からモータノイズのシミュレーションに関する要望を受けた際には、通常の手法では対応できない場面がありましたが、他のシミュレーターを併用することで計算速度を落とさず、要望に応えることができました。これまで主に平面上の回路シミュレーションを担当していましたが、最近では三次元の物理シミュレーションツールの取り扱いが増え、担当する製品の領域が広がっています。物理シミュレーションには回路シミュレーションとは異なる知識が求められますが、新しい知識を学ぶ面白さがあります。今後もパワーエレクトロニクス分野で活用できるシミュレーション技術の理解をさらに深め、お客様の開発をよりスムーズに支援していきたいと考えています。
SaaS（Software as a Service）ビジネスにおいて、受動的なカスタマーサポートから、お客様の満足度を向上させる能動的なカスタマーサクセスという職種が広まりつつあります。私も、お客様からの問い合わせを待つだけでなく、効果的な利用方法を積極的に提案し、パワーエレクトロニクス分野のシミュレーションスペシャリストとして、お客様の課題解決に貢献できるツールを提供するカスタマーサクセスを目指しています。また、まだ女性が少ないこの分野で、後進の女性エンジニアのロールモデルになりたいと考えています。
Mywayプラスには、産休・育休や時短勤務など、女性に優しい制度が整っており、子育てをしながらも働ける環境が用意されています。また、「こういう仕事がしたい」という個人の意思を尊重する風土と制度もあります。このような環境の中で、制度を最大限活用し、子育てとエンジニアとしてのキャリアを両立させていきたいと思っています。
